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2011年12月

2011年12月27日 (火)

The summary of interview to Scott Heiferman(CEO of MEETUP)

I met and made interview Scott Heiferman- CEO of Meetup in Dec 6th. He was very busy, but very polite and kind to Japanese stranger. I talked with him for 50 minutes about the importance of real commnunity, the differences between meetup and event, and what should we do to make the movement of meetup communication.

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Scott Heiferman

He started the service “meetup.com” in 2002. The big opportunity he decided to start this service was “9.11”.

“I started to talk with my neighbors. Before 9.11, I’ve never seen the situation that my neighbors are  talking each other.” he said.

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Logo of Meetup.


Meetup.com is the community site. The organizer of communities can make community group in the site, and users can join the group. The organizers can inform about their real event (meetup) in their group to their members.

Scott believes that real communication is very important to make better society and better culture. He said “Communicating and collaborating each other make the society and culture better. If people don’t communicate in face-to-face, the strong communities are never made.”

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The screenshot of Meetup.com


What is the definition of meetup? Is it different from “event”? Scott said “In meetup, the participants are communicating and collaborating each other. It’s a community.” How about the definition of EVENT?  ”The audiences in the event are all entertained equally. They are just consumer.”

Scott told me that “meetup” is the “grass roots” word. It’s not top-down like the word “Association”, he said.

Meetup.com are earned their operation cost by the fee from event organizer. I asked him about  advertising income. He said to me “I HATE ADS” strongly. “If product is good like TOYOTA and Apple, you don’t need to be in advertising bussiness.” “Our income from users are enough for us, and I don’t have any idea to raise the fee in meetup.com.”

My last question to Scott is about earthquake in Japan. Japan has very big crisis. The date of earthquake is March 11, and it is called “3.11”. It’s similar to “9.11.”

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3.11......The big earthquake in Japan.(Ishinokaki-city in 5/3/2011)


I asked Scott “Japan has big crisis for the earthquakes. We call it 3.11,and it's like 9.11. After 9.11, meetup culture has been growing in US. But has not in Japan yet. How can we grow the meetup movement in Japan? Please give us the ideas of you. ”

He told me “What you should do is to help the daily life of people in the simple way.”

The most popular categories in meetup.com are mam community, small business, and fitness. They are familiar categories in the daily life. He told me that the fact is the big hint for us.

“Help the daily life of people. and declare ”We should unite after the big crisis. We are the community. If you bring the one categolly to tipping-point, the community will be more powerful”

Meetup.com is planing Japanese localization service. “If we launch, please help us to disseminate meetup culture in Japan.” He told me with good smile.

Shuugou
(L to R) Takashi Mizohata(Engineer of Meetup), Scott Heiferman, and me.


(AZ Kawahara/ TOKYO CULTURE CULTURE)

2011年12月22日 (木)

Meetup社CEO スコット・ハイファマンインタビュー 第3回 ~3.11とMeetup…危機を経て、コミュニティに対して為すべきこと。

あなたがやるべきなのは、シンプルな方法で、人々の日常生活をよくしていくことです。

 残り時間が少ないのを見計らって、次の質問は私にとって非常に大事な、どうしても聞きたかったことですと前置きをしながら、最後の質問を彼にぶつけた。

 ――ご存知のとおり、日本は2011年3月11日におきた大地震により、大きな危機に直面しています。日本人はこの日を“3.11”と呼んでいます。そして、これは、あなたがMeetup社の立ち上げを決意した“9.11”と非常によく似た呼称です。

 ――9.11がきっかけでMeetup.comが立ち上がり、アメリカにおいてはMeetupカルチャーは成長しているように見受けられます。それはおそらく、あなたが言うように、対面コミュニケーションの重要性にアメリカのコミュニティが気づいたからでしょう。しかし、日本ではまだまだMeetupなどのコミュニティの成長が不十分だと私は感じています。私たちは、日本で、どのようにしてアメリカのようにMeetupカルチャーを成長させ、ムーブメントを起こすことができるでしょうか。

Jisinn
9.11と3.11……同時多発テロからちょうど9年半後、日本は価値観を揺るがす
大きな危機に見舞われた。写真は筆者が5月撮影した、石巻市内の様子。


 「僕は、アメリカでも、Meetupはまだ、小さいと思っています。」
と前置きした上で、スコット氏はこの問いかけについて、慎重に考えながら、身振り手振りを交えながら答える。

 「毎日アメリカで10,000のMeetupが開催されるのは、確かに驚きです。しかし、あなたはムーブメントという言葉を使いましたが、9.11のあとに、いきなりブーンッと増えたわけではないのです。じわじわと増えてきたんです。」

 彼は、対面コミュニケーションの成長の鍵が「人々の日常生活を助けること」だと、私に説明した。

 「Meetup.comのことを聞くと、こんなことを言う人がたくさんいるんです。“とても素晴らしいしクールだ! 僕はMeetupの考え方が好きだよ!” ……それで僕は聞くんです。 “それでは、あなたは、Meetupに行きますか?” ……彼らは答えます。“いいや。けど素晴らしいはずだ! 素晴らしいコンセプトだね!” ……これは、大事な示唆を与えてくれます。つまり、ムーブメントを追って、それは素晴らしい、それはクールだという人は、実際にMeetupの場にはやってこないということです。」

 「あなたがやるべきなのは、シンプルな方法で、人々の日常生活をよくしていくことです。タガフィ(リビアのカダフィ大佐)関連のMeetupのやり方はきっとあなたにとって参考になるでしょう。もっと広めるために、このようなメッセージを発信していくのです。“3.11を経て、私たちはコミュニティをつくり、一致団結すべきだ”と。人々は、とてもよいことだと、共感するでしょう。」

Entrance
Meetup社オフィスが入居するビルの入り口。現在オフィスは
リフォーム中で、本来2フロアのところを1フロアに集約し、業務が行われていた。

 彼は、一番人気のあるMeetupはなんだと思いますか? と私に尋ねた。答えに窮する私に、彼は答える。「ママコミュニティや、スモールビジネスや、フィットネス……つまり、人々の日常生活の延長にあるテーマです。東京では、ママコミュニティが強力だそうですね? これらのテーマで、グループを作ることは、とてもユーザーにとって役に立ちます。何を人々が必要として、どうすれば日常生活がより良くなるか、しっかり見つめることが大事です。そして、人々のMeetupを見てみることです。たった1つのカテゴリーでも、ティッピング・ポイント――つまり、飛躍的にブレイクするポイントにまで持っていくことです。」

 予定していた終了時刻は過ぎていたが、彼は話を止めずに続けた。「もう1つ、ヒントがあります。Meetupにとって重要なことは“我々こそが~のコミュニティです”と周りの人々に宣言することだと思います。先ほども言った通り、私はNew York Tech Meetupをはじめました。今、ニューヨークにテック・コミュニティ、つまり技術者のコミュニティはあるのかとみんなに尋ねると、“あるよ”と答えが返ってくるでしょう。けど、もともとテック・コミュニティは私が作るまでニューヨークになかったんです。しかし、私は“我々こそがニューヨークのテック・コミュニティです” と人々に宣言しました。みんなは、それに力を与えられたんです。」

 会議室を出る間際に、スコット氏は、Meetup.comの日本語対応について、ちょっと困ったような顔をしながら教えてくれた。「アルファベット以外の言語を扱うのは、とても大変です。今日も日本語化のためのミーティングをしたところです。毎日毎日、勉強しています。」日本語版が出た暁には、日本の東京カルチャーカルチャーで、盛大なローンチパーティをやりましょう。そう笑いながら伝えると、彼も笑顔でこう返した。「素晴らしい、私も参加させて下さい。」

 日本でMeetupを普及させるために力を貸してください。そう言いながらスコット氏は、リラックスした表情で、私に握手を求めてきた。会議室には、先ほどまでのインタビューの熱気が、まだ残っている。終了の時間は、予定時刻から、15分ほどオーバーしていた。

Shuugou
左から、今回のインタビューをコーディネートして頂いたMeetup社のエンジニア
溝畑考史さん、スコット・ハイファマン氏、そして筆者・河原あず。

(インタビュー、構成/河原あず 東京カルチャーカルチャー)


当インタビューの実現に力を貸して頂いた、Meetup社・溝畑考史さん、
(株)ソーシャルカンパニー・市川裕康さんにこの場を借りて御礼申し上げます。

2011年12月21日 (水)

Meetup社CEO スコット・ハイファマンインタビュー 第2回 ~草の根の対面コミュニティ・Meetup。

Meetupは、草の根のコミュニティなのです。

 あなたは日本でイベントを開催しているそうですね、どのようにイベントをオーガナイズしているのですか? とスコット氏はインタビュー中に私に尋ねてきた。ブロガーのトークショーが多いです、と私は答える。「興味深いテーマのブログを書いているブロガーに、イベントの開催を打診する。私たちのスペースには、ステージがあり、観客席があり、チケットを買ったお客さんがやってくる。そのような仕組みです。」

 すると彼は、ホワイトボードにステージと観客席がわかれた絵を描き、こういうことか? と聞いてきた。そうだと答えると、彼はこのように反応する。

 「ステージとオーディエンス。まるでテレビやミュージックコンサートのようですね。私はステージと客席が分かれた空間より、このような空間の方が好きです。」

 彼はホワイトボードに、たくさんの円を描きだしてこう言った。たくさんの円は、イベントのオーディエンスや主催者がステージとの境界なしに交流している様子を示したものだった。「会場にいる参加者が、お互いに話をして交流する。これがコミュニティです。Meetupとは、コミュニティなのです。」彼はやや興奮しながら、私に説明をした。

Whiteboard
スコット氏がホワイトボードに書いた「イベントとMeetupの違い」。
一番右の図はステージがあるイベントを示し、左の2つ図の円の集合は、
参加者がステージなどの境界を持たずに交流している様子を示している。
 


 それでは、Meetupとイベントの違いについて教えて下さい、日本人の多くは、Meetupは小規模のイベントのことだと誤解していると思います、と私は質問をする。

 「2つの大きな違いがあります。1つ目は、Meetupでは人々がお互いに会話をしているということ。たとえ、オーディエンスとステージが分かれて始まったとしてもです。オーディエンスが、ただのメディアコンシューマーになるのではなく、席も動くし、お互いに会話をする。イベントよりも、もっと、コミュニティに近いものです。」

 ではイベントとはどういうものでしょうか? 「例えば、ニルヴァーナが『Smells Like Teen Spirits』で “Here we are,entertain us(僕らはここにいるよ、さぁ、楽しませてよ!)” と歌っているでしょう? このように、イベントでは、参加者はチケットを買い、消費者として“entertain”される立場です。そして、全てのイベント参加者は、あくまで平等に扱われます。」


Logo_2
Meetup本社入り口にあるMeetupのサービスロゴ。「Meetup」の文字のフォントは
何10パターンとあり、社員の名詞に書かれるフォントはそれぞれ異なる。


 彼は、Meetupについて「グラス・ルーツ(grass roots/草の根)」という例えを頻繁に使った。

 「例えば、僕はニューヨークで、New York Tech Meetupをはじめました。このような集まりは以前 “アソシエーション” と呼ばれてました。例えば、New York media Associationというようにね。しかし、アソシエーションという単語は、とても古いニュアンスだし、トップダウンなイメージがあります。対して、Meetupはボトムアップなイメージを持つ、民主的な、草の根な単語です。一面の芝生の下に広がる根っこを思い浮かべてください。」

 Meetupは草の根のコミュニティだとのことですが、コミュニティの定義についてはどうお考えですか? たずねてみると、スコット氏は、次のように答えた。

 「例えば、映画好きが集まって、その映画について話をする。これだけではコミュニティとは言えないと思います。あるテーマについて、“お互いにお互いのことをよく知って”会話をしている、そして一緒に共同作業をしている、それがコミュニティです。たとえば、あなたのFacebookのフレンズやツイッターのフォロワーは、コミュニティだと思います。だけど、私は信じているんです。私たちがフェイス・トュー・フェイスで会うことがなければ、お互いの関係性は深まらないでしょうし、強いコミュニティは絶対に生まれません。」



I HATE ADS.

 「Meetup」は、スコット氏の指摘するとおり、クラシカルな、ステージとオーディエンスが分断された「イベント」とは異なるものだ。それを裏付けるように、Meetup.comは競合とされるイベント関連のWEBサービス――例えば、イベント告知機能を持つ「Facebook」や、イベント登録サービス「Plancast」や、イベントの発券サービス「eventbrite」などとは、色合いがじゃっかん異なる。イベントが比較的盛んな地域――サンフランシスコやロサンゼルスで取材してみても、これらの競合サービスをイベント告知にほとんど使っていないというMeetup.comのユーザーも多い。

 特に、中小規模の、技術系ではないコミュニティには、Meetup.comは強力なブランド力を有している。なぜこのようなブランド力を獲得できているのか。そして、他の競合サービスとの違いは、どこにあるのだろうか。

 「Meetup.comはコミュニティを作るために構築されてます。たとえば…僕も愛用しているFacebookは、あなたが既に知っている人とあなたをつなげるために素晴らしいサービスです。一方で、Meetupは、あなたがまだ知らない人々やイベントとあなたをつなげるのに最適なのです。Meetup.comは、登録しているイベントやコミュニティのネットワークなのです。」

 「例えば、シリコンバレーではたくさんのテック・ミートアップ(技術系の人たちが集まる、パーティやコンテスト、勉強会など)があります。そこであなたが新しいMeetupをはじめるとしましょう。すると、あなたが属するMeetupグループのオーガナイザーがその情報をMeetup.com上でチェックすることができます。そして、そのオーガナイザーは、50人の参加メンバーにその新しいMeetupの告知を出すことができます。そうやって、イベント同士のネットワークを元に、新しいイベントがおこっていくのです。」

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Meetup.comの検索画面。郵便番号を入力し、ジャンルを検索すると
近郊で開催されるMeetupのレコメンドが表示される。関連イベントが
容易に見つかるのがMeetup.comの特徴。そしてイベントは、必ず主催する
コミュニティに紐づいている。


 他のサービスとの違いは、課金のポリシーにも強く現れている。多くのWEBサービスが、タイアップなどを含む広告収入を頼りにする中で、スコット氏ははっきりと宣言する。

 「I HATE ADS.(私は、広告が、大嫌いです。)」

 Meetup.comでは、グループの主催者が月額12ドルからの利用料を支払っているが、課金ユーザーの割合は、ユーザー全体の1%だと言う。

 「しかし、われわれにとっては、十分な収入です。ユーザーの負担もローコストにするべきだし、これ以上、値上げをするつもりもありません。いいプロダクトを作ってさえいれば、広告ビジネスに身を投じる必要はないのです」

(第3回に続く)

2011年12月20日 (火)

Meetup社CEO スコット・ハイファマンインタビュー 第1回 ~Meetupのルーツを訪ねて。

Scott Heiferman~Meetupのルーツを訪ねて

 「大変申し訳なかったです」と彼は開口一番、私に言う。2011年12月6日。時計は15時を指している。もともとのアポイントメントは16時だったが、1時間繰り上げることはできるだろうか、と当日の午前中に連絡が入った。「1歳になる娘が、病気にかかってしまったんです。はやく切り上げて、病院に連れていかなくてはならなくなりました。」まったく問題ありません。もともとあなたが多忙なスケジュールの中、時間を割いてくれたことにとても感謝しています。そう答えると、彼は安心したように、笑顔で握手を求めてきた。

 彼の名前は、スコット・ハイファマン(Scott Heiferman)。ニューヨークのブロードウェイに本社を構えるスタートアップ企業「Meetup」(以下、法人としてのMeetupは、Meetup社と表記する)の共同創設者、CEOだ。彼は、2001年にMeetup社を創業し、ネット上でイベントグループを登録できるサービス「Meetup」 (以下、WebサービスとしてのMeetupをMeetup.comと記す) を2002年にスタートした。以降10年間に渡り、「Meetup.com」の運営を続けている。

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Scott Heiferman(Meetup社共同創業者、CEO)


 「Meetup」
――多くの人が、はじめて耳にする単語であろう。私がその単語を知ったのは、職場であるイベントハウス・東京カルチャーカルチャー で「Facebook Meetup」というイベントが開催されたときのことだ。2010年11月にはじめて開催されたその「Meetup」は、従来のイベントとはちょっと違っていた。オフ会のように参加者を顔見知りに限定せず、チケットを買いさえすれば誰でも参加できる形態をとり、名刺交換(ネットワーキング)に時間を多く割いているのが特徴的だった。興味深かったのは、初対面だった来場者同士が、たった2時間のイベントの間に仲良くなり、彼ら自身のコミュニティを形成していく点だ。

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東京カルチャーカルチャーで毎月開催されている「Facebook Meetup」の様子。
止まらない名刺交換が印象的。

(写真提供:東京カルチャーカルチャー)

 そして「Meetup」という言葉のルーツを調べると、1つのサービスに突き当たった。それが「Meetup.com」だ。アメリカでは、「Meetup」と呼ばれるオフラインの集まりが非常に盛んだという話も見聞きした。いったい、「Meetup」とは何なのか。そして、なぜアメリカで多くの人が「Meetup」を開催しているのか。その謎に迫るために、私は、Meetup社のCEOであるスコット・ハイファマン氏に、インタビューを打診した。


人々のつながりが、ベターな社会、文化を生み出すのです。

 Meetup社創設のきっかけは、2001年9月11日の同時多発テロ「9.11」だ。スコット氏は、自身のサービスのことを「9.11 Baby」と表現している。9.11のテロは、ニューヨークに長く住んでいた彼に大きな気付きをもたらした。

 「9.11のテロがおきたとき、僕は近所の人と会話をし始めたんです。それまでは、人々が集まったり、グループをサポートしたり、コミュニティが集まったりするのを見たことがなかった。」


9.11同時多発テロ ⒸMichael Foran, 2001
クリエイティブコモンズライセンスに基づき引用しています。

 スコット氏がMeetup.comの構想中に嘆いていたのは、かつてアメリカの市民社会の形成に大きく役立っていた、地域コミュニティの衰退だった。

 彼は、Meetup社のスタッフ全員に、社会学者のロバート・パットナムが書いた『Bowling Alone(邦題:孤独なボウリング)』という本を配布している。2001年に出版された、ソーシャルキャピタル(社会資本)の観点から、アメリカの人々のコミュニティの衰退と集団行動のコスト増加について詳細に記した本だ。この本は、発刊当時、アメリカ世論から大きな反響を呼んだという。そして、スコット氏はこの本に出会い、衰退したコミュニティを再び活性化するための手段を模索していた。そのほぼ同時期に、9.11のテロに遭遇することになる。結果的にこの事件が大きなトリガーとなり、彼は持っていた事業を売却し、リアルコミュニティを活性化するためのサービス「Meetup.com」を立ち上げた。

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Meetup社のオフィスがあるブロードウェイ。
マンハッタンの中央部南寄りにオフィスはある。


 Meetup.comとはどのようなサービスか?
 ユーザーはサイト上で、2つのことができる。1つは、Meetupのグループを見つけて、参加すること。もう1つは、自分でMeetupグループを主催することだ。主催者はグループでMeetupのスケジュールや詳細を登録ユーザーに告知することができる。有料の集まりの場合は、サイト上で会費を徴収することも可能だ。グループを主催するユーザーは、月額12ドル(※6ヵ月払いの場合。3ヵ月払いの場合は15ドル、毎月払いの場合は19ドルとなる)の使用料をMeetup社に支払うが、それ以外のコストはかからない。参加しているだけのユーザーは、無料でサービスを使うことが可能だ。

 スコット氏は、アメリカが直面している問題を自覚し、社会をより良くするために、対面コミュニケーションを促進するためのサービスを始めたという。ではなぜ、Meetupコミュニティの形成が社会がよくなることにつながっていくのだろうか? スコット氏は、以下のように話す。

 「もし人々が家族や友達以外の人々と会話をしなければ、その地域は、住民同士の交流もなくなるし、信頼性を失っていくと考えられます。そして、おそらく最も大事なことは、もし人々が対話をしなくなれば、人々が共同作業をするキャパシティやポテンシャルが生まれてこないだろうということです。」

 スコット氏は、起業の例をあげて、共同作業のポテンシャルについて説明する。例えば、ある会社が新しい仕事に取り掛かることになる。新しいチームが形成される。チームメンバーはお互いに助け合い、プロジェクトをスタートする。そして、チームで動くことにより、より必死にさまざまなことを学ぼうとする。例えば、他の言語を学び、コンピュータープログラミングを学ぶ……その成功例として、彼はアップルコンピューターを挙げた。

 「アップルは1つの例ですが、人々が出会って、お互いがつながりを持つことが生み出す可能性の1つです。そのような出来事の積み重ねで、人々のつながりが、ベターな社会、ベターな文化へとつながっていくのです。」

(第2回に続く)

Meetup社のCEO スコット・ハイファマン氏インタビューを、3日連続で更新します。

こんにちは。東京カルチャーカルチャーの河原あずです。

当ブログでの更新はぱったり止まっておりましたが、無事11/17にアメリカに到着しまして、それなりに元気にやっております。早くも1ヵ月がたちましたが、遊んでばかりいることもなく、アメリカの様々な場所に飛び回り取材を続けております。

取材は順調で、イベント5本、カンファレンス1本の取材を既に終え、オーガナイザーのインタビューも4本収録しました。

アメリカ中を飛び回ってたこともあり、なかなか更新の時間をとれずにおりましたが、ついに、当ブログでのレポート更新をスタートします。レポート第一弾は、コミュニティイベントの支援サービス「Meetup.com」を展開するMeetup社の共同創業者CEO スコット・ハイファマン(Scott Heiferman)氏へのインタビューです。

Scottprofile

日本語でのまとまったインタビューが公開されるのは、おそらく初かと思います。日本でも徐々にその言葉を耳にしつつある「Meetup」ですが、その言葉のルーツはスコット氏が2002年に立ち上げた「Meetup.com」にあります。

そもそもMeetupとは何か? イベントとは何が違うのか? なぜ対面コミュニケーションをテーマにしたサービスをはじめたのか? 彼の考える理想のコミュニティ像とは? そして、気になる日本への展開など、深堀りして伺ってきました。Meetupという言葉を知らない、ネットビジネスに関心のある人にも興味深いインタビューかもしれません。

Logo

そもそも今回のアメリカ滞在のテーマは「アメリカのMeetupカルチャーの調査」でした。そのMeetupのルーツのハイファマン氏にインタビューできたことは、非常に私にとっては意味のあることです。興味深い素材がたくさん取れる中で、どの素材を最初に持ってくるか考えましたが、彼へのインタビュー以外には、考えられませんでした。

かなりの字数のインタビューになったので、更新を3日間に分けて三夜連続でお届けします。初回更新は本日の現地時間夜(日本時間の15時前後)を予定しております。ご期待ください。それでは。

(河原あず/東京カルチャーカルチャー)

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